今の時代の受験は、準備が9割

――よく理解できました。事例自体はあるものの、それはかなりのレアケースということなんですね。

びーやま:そういうことです。ですので、普通の受験生には油断せずに勉強してほしいです。

 加えて、大学受験のトレンドは大きく変わってきており、今の大学受験は「時間をかけて頑張った学生」が勝つようにできています。

――どういうことでしょうか。詳しく教えてください。

びーやま:我々の時代だと、MARCH・日東駒専クラスに限らず、一般入試とはペーパーテスト一発勝負が主流でした。

 しかし、今の時代は、多くの私立大学が一般入試でも英検を利用する方式を採用しています。これは、英検のスコアを一般入試の英語のスコアとして換算するものです。

 英検は年間数回受験が可能ですし、対策も可能ですから、早めにコツコツ英検の対策をした学生はかなり有利に受験を進めることができます。

 そのため、「MARCH・日東駒専に3カ月の勉強で受かる」というのは、今後さらにむずかしくなってくるのではないかなと思います。

――頑張る学生が優遇されるのはいいことですね。

びーやま:そうですね。

 もちろん、いろいろ課題はあるとは思いますが、僕も「頑張る学生」が報われやすい仕組みになっていくのは悪いことじゃないなと感じます。

 ですので、今年は受験生ではないという学生にも今のうちからいろいろ調べておいてほしいと思います。早めの対策はいい受験結果を生みますから、ルールを味方につけて頑張っていきましょう。

――ありがとうございました。大変勉強になりました。

びーやま[著]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。