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ライフラインも止まり、何かと我慢を強いられる災害時の日々。そんな環境でも「食事」の備えをしていれば、避難生活の質を改善することができるのだ。熊本地震を経験した防災収納インストラクターである著者が推奨する「ローリングストック」を活用した備蓄方法とは?※本稿は、松永りえ『地震に強い収納のきほん』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。
災害時の食事は
備え次第で改善できる
「片づけ」「安全対策」と並んで、防災収納において重要なのが、ローリングストックを活用した「備蓄」です。
ローリングストックとは、普段使用している食品や日用品を少し多めに購入し、使った分を買いたして、常に一定量をストックしておく方法のこと。防災用として特別に準備するのではなく、普段の生活に自然に取り入れるのでハードルが低く、「期限切れによるムダが減る」「保管場所を忘れず管理できる」「慣れたものを活用するため安心して使える」といったメリットがあります。
また、非常時でもアレルギー対応ができることや、食べ慣れたものを口にして精神的に安心できることもポイントです。
避難所などで提供される食事は、脂質・糖質・塩分が過多になりがちで、長引く避難生活では栄養の偏りによって体調を崩す人が少なくありません。
災害時はあらゆることに我慢を強いられますが、食事は備え次第で改善できます。食べ慣れた食品を少し多めにストックして、日常に取り入れることで、備蓄にかかる手間を軽減しましょう。
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