米政府の雇用統計の代替となるウォール街のデータは軒並み同じ傾向を示している。それは米労働市場が勢いを失いつつあるということだ。米連邦政府が閉鎖して労働統計局の機能が停止し、労働市場が不安定な時期に最新データの発表が先送りされる中、民間データへの注目が高まっている。米銀大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)は今週、失業率上昇と雇用の伸び鈍化の兆候が顧客データに表れていると明らかにした。米プライベートエクイティ(PE)投資会社カーライル・グループは7日、出資先企業のデータに基づき、9月の雇用は既に軟化していた8月の公式統計からさらに伸びが鈍化したとの試算を示した。ゴールドマン・サックスは、労働市場の逼迫(ひっぱく)度を示す同社の指標が9月に2015年の水準まで低下し、求職者にとって厳しい環境になっていると述べた。
米労働市場の軟化、民間データも示唆
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