中国は9日、レアアース(希土類)輸出に新たな規制を導入した。外国企業に対し、中国産製品を他国に再輸出する前に政府の承認を得ることを義務付けた。商務省が発表した新規則によると、外国の組織・個人は今後、レアアース製品、技術、その他のデュアルユース(軍民両用)品目を中国国外に輸出する前に同省から輸出許可を取得しなければならない。同省によれば、輸出管理はレアアース採掘、製錬、その他の加工工程で使用される技術を対象とする。一部の措置は即時発効し、その他の措置は12月1日に施行される。今回の規制に先立ち、中国政府は同国の輸出業者に対し、レアアース製品・技術を国外に出荷する前に許可を取得することを求めた。同省は、一部の外国組織・個人が中国産のレアアース材料を軍事やその他の機密分野に関与する企業に移転・供給し、中国の国家安全保障と世界の兵器不拡散の取り組みに「深刻な害」と潜在的な脅威をもたらしていると述べた。