面接を受ける女性写真はイメージです Photo:PIXTA

目の前の相手が「頭の回転が速い人」か、そうでないか。たった1つの“魔法の質問”で、相手の思考スピードが一瞬で見抜けるのです。相手に「〇〇の年齢」を尋ねるだけで、脳の若々しさまで見えてくるという、驚きの心理テクニックの正体とは?(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人)

頭の回転スピードは
“〇〇の年齢”でわかる

 私たちの「頭の回転の速さ」(記憶力、計算能力、判断力、言語能力など)は、ごく一般論としていえば年齢に関係しています。

 つまり、年齢が若ければ頭の回転も早いでしょうし、年配者ほど頭の回転も次第に遅くなってゆく傾向があります。年をとるとだれでも認知症のリスクが高まることからもそれはわかります。

 ということはつまり、目の前の人が「頭の回転が早いのか遅いのか」を知りたいのなら、次のような質問をすればよいことになります。

「○○さんって今、おいくつでしたっけ?」

 相手に年齢を尋ねることは、特にそれが女性だったりすると失礼になりますので、直接に年齢を尋ねることは難しいかもしれませんが、年齢を聞けば相手の頭の回転の早さもおおよそ見当をつけることができるわけです。

 しかし、これはあくまでも一般論。

 たしかに年齢が高くなるにつれて、頭の回転は遅くなります。物忘れもひどくなりますし、単純な計算もできなくなりますし、他にもさまざまな認知機能障害が見られるようになります。

 けれども、話はそう簡単なものではありません。実際の年齢を聞くよりも「頭の回転の速さを図る指標」として、優れた指標があるのです。そして、それは極めてシンプルなたった1つの質問で立ち所に把握できてしまいます。重要な仕事を一緒に進めるパートナーの候補や出世争いで手強いライバルになりそうな同期などにこの質問をしてみると面白い答えが返ってくるかもしれません。