ルイ・ヴィトンのパリ本社に17年間勤務しPRトップをつとめ、「もっともパリジェンヌな日本人」と業界内外で称された藤原淳氏が、パリ生活で出会った多くのパリジェンヌの実例をもとに、パリジェンヌ流「最高の自分になるための神習慣」を提案したのが、著書『パリジェンヌはダイエットがお嫌い』。かつて痩せることに時間と労力を費やし、「痩せればいろいろなことを解決できる」と頑なに信じていた著者。しかし、多くのパリジェンヌと出会った今、その考えは根本から間違っていたと言います。パリジェンヌのように自身と向き合い、心身のバランスを整える習慣を日々実践することで、自分らしい美しさと自信を手に入れることができるのです。この記事では、本書より一部を抜粋、編集しパリジェンヌのように幾つになっても魅力的に生きる秘訣をお伝えします。

腸に超おすすめ、ジュースクレンズ
間食をなるべく避けるということは、腸を休ませるということでもあります。私が腸管カンジダ症になってしまった時、お世話になっていた管理栄養士さんは事あるごとに私にこう言いました。
「一日の間に胃腸を休ませる時間を必ず確保してください」
そんな時、上司で広報部長だったアナベルに教わったのが「ジュースクレンズ」です。正確に言うと、普通のジュースではなく、コールドプレスジュースを用いたデトックス・プログラムです。
ジュースとひと言で言っても、実はいろいろあります。市販で販売されている果物や野菜ジュースは多くが高温で加熱処理されています。特に濃縮還元タイプは食材を濃縮させた後に再び水分を加え、元の濃度へと還元させたものです。その際に加糖する場合もあるため、自然の甘みではないこともしばしばです。
コールドプレスジュースとは、水や保存料、砂糖や着色料の添加物を一切使用しない野菜と果物100%のジュースです。ここまでは、搾りたてのフレッシュジュースやスムージーと一緒なのですが、コールドプレスジュースの特徴は素材に熱を加えずに(コールド)強い圧力(プレス)をかけて絞り出すことにあります。このため、不溶性食物繊維が除かれ、水溶性食物繊維だけが残っているのです。
つまり、コールドプレスジュースは胃腸に優しく、消化器官に負担をかけにくいドリンクなのです。
実施する場合は必ず専門家のアドバイスを受け、それに従ってください
アナベルが行う「ジュースクレンズ」はコールドプレスジュースを用いた一種のファスティング(断食)メソッドです。一定期間、固形物を取らずにコールドプレスジュースのみを摂取することで、普段から働き続けている消化器官を休ませ、体を内側からしっかりきれいに浄化します。
無茶なジュースクレンズは危険を伴います。体質もありますので、これを実施する場合は必ず専門家のアドバイスを受け、それに従ってください。
私が実践しているのは、「プチクレンズ」とも言うべき、初心者向けのプログラムです。朝ごはんのみをコールドプレスジュースに置き換えます。これは毎朝ではなく、
・外食が続いた時
・飲み過ぎの時
・朝の目覚めが悪い時
・生理痛でだるい時
・肌荒れがひどい時
などに行います。そしてまず寝起きに水をコップ一杯飲み、その後ランチまでの時間に2杯のコールドプレスジュースを少しずつ取り入れます。一気飲みは胃に負担をかけるのでダメです。途中で水分補給をすることも忘れないでください。昼食や夕食の置き換えとしてプチクレンズをする方が性に合う人もいるかもしれません。
ジュースクレンズは体の機能を整えるためのプログラム
念のために申し上げますが、ジュースクレンズは決して「痩せるため」にするものではありません。ジュースクレンズは体の機能を整えるためのプログラムです。消化の負担を減らし、体が本来持っている機能を回復させることを目的としています。
スッキリ爽快感は抜群なので、皆さんも是非試してみてください。