ルイ・ヴィトンのパリ本社に17年間勤務しPRトップをつとめ、「もっともパリジェンヌな日本人」と業界内外で称された藤原淳氏が、パリ生活で出会った多くのパリジェンヌの実例をもとに、パリジェンヌ流「最高の自分になるための神習慣」を提案したのが、著書『パリジェンヌはダイエットがお嫌い』。かつて痩せることに時間と労力を費やし、「痩せればいろいろなことを解決できる」と頑なに信じていた著者。しかし、多くのパリジェンヌと出会った今、その考えは根本から間違っていたと言います。パリジェンヌのように自身と向き合い、心身のバランスを整える習慣を日々実践することで、自分らしい美しさと自信を手に入れることができるのです。この記事では、本書より一部を抜粋、編集しパリジェンヌのように幾つになっても魅力的に生きる秘訣をお伝えします。

【食後90分以内】“たった10分”の行動で「太りやすさ」「疲れ」が変わる!Photo: Adobe Stock

食後の眠気やだるさの正体は「血糖値スパイク」

 食後に疲れを感じること、ありませんか。眠気に襲われること、ありませんか。これも例の血糖値スパイクが原因です。スパイクを緩めるためには食べる順番やタイミングに気を付けるべきだということを述べてきましたが、それだけではありません。

 血糖値スパイクを緩めるためにもう一つ、大事なことがあります。それは食後に体を動かすことです

食後90分以内の「10分運動」がカギ

 激しい運動はいけません。また、食べた直後は胃に負担がかかりますので、少し間を置いた方がよいでしょう。『Glucose Revolution』(日本語訳タイトル『人生が変わる 血糖値コントロール大全』)の著者、ジェシー・インチャウスペ氏が推奨するのは、血糖値スパイクが頂点に達する「食後90分以内に10分間体を動かす」ことです

 一番簡単でお勧めなのは、パリジェンヌがお得意とする食後のウオーキングです。息切れしないペースで歩くとよいでしょう。目的は体に余計な負荷をかけずに、食後の血糖値の上昇を抑えることですから、無理に速度を上げなくても大丈夫です。長時間歩く必要もありません。

 オフィスランチをする人、テレワークの人はそのタイミングで外出をすることが困難かもしれません。その場合は、
・廊下を歩く
・階段の上り下りをする
・ラジオ体操をする

 などでも構いません。

 家にいる人は掃除機をかける、窓拭きをする、お花の水やりをするなど、体を動かす家事をその時間に意識的にこなすとよいでしょう。大事なのは、「食後10分間体を動かす」ことです。それだけです。

「ごはんを食べてすぐ寝るとブタになる」はあながち嘘ではなかったのです。