ウォール街はややディフェンシブになり始めている。8月以降で最も不安定な相場が続く中、投資家は公益株、ヘルスケア株、生活必需品株に向かっている。これらは経済情勢に関係なく確実に利益を生み出す業界だ。消費者が自動車、電話、ストリーミングサービスの購入を控えても、電力、医薬品、食料品は常に需要がある。これら三つのディフェンシブセクターは今月、2022年6月以降で初めてS&P500種株価指数をけん引する見通しだ。投資家は債券にも避難している。10年物米国債利回りはここ3カ月で0.5ポイント近く低下し、16日には1年ぶりに4%を下回って終了した。金価格はここ1週間、過去最高値の更新を続けた。バーンスタイン・プライベート・ウェルス・マネジメントのアレックス・チャロフ最高投資責任者(CIO)は「過去6カ月間、市場は上昇を続けながらニュースは悪化するという食い違った環境が続いていた」と述べた。
ウォール街の警告サイン、活況の陰に潜む
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