頭の悪い人は「人と比べて落ち込む」。じゃあ、頭のいい人はどうするか。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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「劣等感」を成長の糧にする
誰しも一度は「自分は他人より劣っている」と感じた経験があるでしょう。
劣等感はネガティブに捉えられがちですが、正しく扱えば大きな成長のエネルギーになります。
本記事では、劣等感をどのように成長につなげるかを整理します。
「劣等感」の本質
劣等感は「比較」から生まれます。
他人と比べて不足を感じることで、自分の立ち位置を確認する心理です。
これは苦しい感情である一方、改善や挑戦への原動力にもなり得ます。
問題は、劣等感をどう解釈するかにあります。
劣等感をそのまま抱え込むと、自信を失い行動できなくなります。
それは頭の悪い考え方です。
「自分には才能がない」と決めつけ、努力をやめてしまうと、劣等感は自己否定の温床となってしまうのです。
支配される劣等感は、停滞や諦めを生む危険な感情です。
成長のエネルギーに変える
劣等感を成長に変えるには、「比較対象を他人から自分に切り替える」ことが有効です。
昨日の自分よりも前進しているか、小さな習慣を守れているかに焦点を当てると、劣等感は「改善意欲」に変わります。
頭のいい人は、劣等感を否定するのではなく、前進のためのサインとして利用するのです。
劣等感は扱い方次第で成長の糧となります。
他人との比較にとらわれず、自分の基準で進歩を測ることで、劣等感を改善意欲に転換できます。
淡々と積み重ねを続ける姿勢。これが「ゆるストイック」の実践です。
私たちもまた、劣等感を恐れず、成長の糧としてゆるストイックに生きましょう。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86 をスタートさせた。








