生産性のプロ、元マッキンゼーの勝間和代が、「家電(テクノロジー)」にはまった。生産性を上げるには家電(テクノロジー)が一番の武器になることがわかったからだ。そこで本連載では、家電歴40年、2000以上の家電を自腹で試した勝間和代氏による本、『仕事と人生を変える 勝間家電』の中から、家電(テクノロジー)を使って生産性を上げ自分の時間を取り戻す方法を紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石塚理恵子)

認知症になりやすい人のヤバい生活習慣ベスト1
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「座りっぱなし」は認知症リスクにつながる

 座りっぱなしは「新しい喫煙習慣」と言われるほど、健康に悪いことが明らかになっています。

 座りっぱなしの状態がなぜ健康に悪いかといえば、動かないからです。

 人間は立つこと、歩くことによって、バランスを取りながら全身運動を繰り返しているのですが、座りっぱなしで動かなくなると、私たちの足腰はどんどん「廃用」という形で衰えてしまいます。

歩いて行動範囲を広げる

 歩くことで「行動量」や「行動範囲」を広くするのも重要です。

 行動範囲を広げることがなぜ重要かというと、それによって私たちにはさまざまな「よい偶然」が生まれるからです。

行動量を増やせば生産性は倍になる

 多くの人と出会ったりいろいろな場所に行くと、これまで知らなかったことや考えてもみなかったことを知ることができます。

 私たちが知り得る情報や経験はたかが知れています。

 そこで行動量を増やし、さまざまな経験をしたり情報を集めることで、生産性を何倍にもするわけです。

 そのためにはいい意味での「腰の軽さ」と、身軽に歩ける「いい靴」が必要です。

いちばん大事なのは「靴」

 私たちが身に着けるモノの中で一番重要なものは靴ではないかと思っています。

 人間は二足歩行できるようになったことで、移動範囲が広がり、さまざまなテクノロジーも発展しました。

 そして二足歩行を保てるうちは健康が保たれ、さまざまな活動が可能になります。

靴の重要性、気づいていますか?

 私は30代ぐらいまで靴の重要性にまったく気づいていませんでした。

 ヒールや足に合わない靴をたくさん履き、親指が外反母趾になり、小指の爪なども潰れていました。

 しかし、会社を辞めてから時間に余裕ができると、靴の研究を散々したことで、自由にすばやく歩ける靴がどれだけ重要かに気がつきました。

靴の選び方

 時間を有効活用し、生産性を上げるには、軽くてクッション性がよく、いくら歩いても疲れない「靴」を選ぶことが重要です。

 靴を選ぶとき最も大事なことは「長さと幅、どちらも合わせる」ことです。

 長さは靴屋さんで測れば簡単にわかりますが、幅は意外と意識していない人が多いかもしれません。

 私の場合、長さは左右とも24.2cmですので、靴は24.5cmを選ぶのですが、横幅はAAと呼ばれるサイズ(かなり狭い)で、ほとんどの靴は横幅がブカブカになってしまいます。

 カスタマイズシューズも散々試しましたが、結局、中敷きもなにもかも、どんなにカスタマイズしても合わないので、最終的に私がたどり着いた結論は「靴紐」でした。

 靴紐で自由自在に足の横幅に合わすという作戦ですが、日によって履いている靴下なども違いますので、私のような人は毎回丁寧に靴紐で調整するのがベターです。

「BOA」がおすすめ

 とはいえ毎回の調整となると大変なので、つい外に出かけなくなってしまいます。

 そこで私は「BOA」と呼ばれる、ダイヤルで靴紐を緩めたり締めたりすることができるテクノロジーを採用した靴を愛用しています。

フィット感を確認する

 靴のフィッターさんは外から触ってフィット感を調整するので、内側の感覚まではわかりません。

 だから靴は自分の感覚でしっかり確認した方がいいと思います。

「靴擦れ」や「たこ」ができるとしたら論外ですが、それ以外にも、

 ① 指の親指から小指まですべて開くことができているか
 ② 足の先に程よいスペースがあるか
 ③ かかとがキュッと捕まえられているか
 ④ 歩いているときムダに当たったりずれる場所がないか
 ⑤ 足の指で地面を捕まえながら歩けるか

 といったことを全部チェックするようにしてください。

「5本指シューズ」は履かなくなる

 ヴィブラムのような「5本指シューズ」も試したことがありますが、こちらは脱着が難しいのであまり使わなくなりました。

 足の指はある程度開いている方が好ましいのですが、5本指シューズは足指が少し開きすぎになって不自然になるのも問題でした。

(本稿は『仕事と人生を変える 勝間家電』からの編集記事です)