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その人、「仕事ができる人」ですか? それとも「仕事をしてるフリだけの浅い人」? 一見多忙なデスクワークでは見抜きにくいですが、実は簡単な「質問」一つで判別可能です。サボりがちな人が無意識に口走る“決まった返事”があり、それこそが本性を見抜くカギ。あなたの周りのあの人は大丈夫? 相手の深さを測る、その決定的な質問の中身を解説します。(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人)
仕事をサボる人を
一発で見抜く簡単な質問
パソコンの前に座って仕事をするデスクワーカーは、本当に仕事をしているのか、それとも仕事とは関係のないことをしているのか……はた目にはよくわかりません。仕事をしているようでもあり、サボっているようにも見えます。
「サイバースラッキング」(サイバーローフィングとも)という言葉があります。勤務時間中に仕事とはまったく無関係なサイトを閲覧していたり、私的なオンラインショッピングをしていたりする行為を指します。日本語で言うと「ネットでのおサボり」ということになるでしょうか。
では、どうすれば仕事をしているフリをしているのか、それとも本当に仕事をしているのかを見抜けるでしょうか。
サイバースラッキングをしている人は、自分に与えられた仕事をしていないわけですから、他の人に比べて作業はどんどん遅れていきます。やるべき仕事を先延ばしにせざるを得なくなることも頻繁に起きます。
カナダにあるサイモン・フレーザー大学のジェニファー・ラボワは、オンライン調査(回答者は308名、平均29.4歳)によって、「ネットでおサボりをし、仕事を遅らせたことがある」と答えた人の割合が50.7%にものぼることを明らかにしています(※1)。
デスクワークが主な業務の人は、ノンデスクワークの人に比べて仕事をしているのかどうかが他の人にもわかりにくいので、半数もの人がおサボりの経験があり、仕事を遅らせた経験があるのです。







