飲み会のイメージ画像飲み会を途中退席して嫌われる人とより好かれる人の決定的な違いとは?(写真はイメージです) Photo: PIXTA

飲み会を途中で帰宅する際、あなたの評価が試されます。下手な帰り方をすると嫌われる原因となり、信頼関係を損ねることにもつながりかねません。しかし、だれからも嫌われない人は、ある「感じのいい一言」を放つ瞬間に、むしろ好感度を上げています。残ったメンバーが文句を言うどころか「あの人、さすがだわ」と感心する、そのスマートな行動と一言の秘密とは? 人付き合いの差がつく超簡単テクニックを解説します。(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人)

必要なのはスキル
ではなく“姿勢”

 宴の席で途中退席するとき、問われているのは礼儀作法よりも「その人らしさ」です。

 体調、家族、明日の仕事――飲み会の途中で帰宅する理由はいくらでもあります。それでも、ある人は場をしらけさせてしまう感じの悪い去り方をしてしまい、ある人は去り際まで場を温め続けて感じのよく去っていきます。

 こうした去り際の感じの良さで差が出てしまうのは、決して「コミュ力」と称されるような対人スキルの差ではありません。肝心なのは、スキルではなく、“あるもの”と向き合う姿勢なのです。つまり、努力して身につけるものではなく、知っているか知らないかで印象を左右できてしまうのです。誰にでも、今日から実践できます。

 しかし、そのやり方を実践しようとすると少しだけ“コスト”がかかってしまいます。その“コスト”を人間関係を良好に保つための投資として捉えることができるのか、ただのコストとしか捉えられないのかが分かれ道です。後腐れなく次も声をかけてもらえるのか、それきり呼ばれなくなるのかが決まります。

「飲み会の途中で帰宅」しても嫌われない人が去り際に放つ“感じのいい一言”とそのときに支払う“コスト”について解説していきます。