設計アドバイス2:
できるだけ、事実を組み込んでみようか
こうして目的地を明確にしたら、後はそこに向けて論理的に進むのみです。
このとき大事なポイントが、「客観的事実で補強されているか」です。
自社の商品がお客様にフィットするというのであれば、それがなぜなのかを説明する必要があります。
新たな企画が承認されるべきであれば、その判断が妥当であると言えるだけの情報を集めておくべきです。
取り組んでいる課題がどれくらいの重大性・重要性があるもので、現在考えている対策がどれくらい有効なものなのかを伝えなければ、理解は深まりません。
その際に、「とても」「非常に」「多少」などの表現で量・程度を示したり、「良い」「おもしろい」「難しい」などの表現で良し悪しを示したりするのは、極力避けるべきです。
定性的な情報を伝えることは悪いことではありませんが、できるだけ定量的な情報を示していく方が、相手の理解の手助けになります。
「ちょっと主観的な情報が多いので、客観的に示せないか考えてみようか」などとアドバイスしても良いでしょう。
設計アドバイス3:
相手に依頼したいことがある場合は、ちゃんと伝えよう
写真はイメージです Photo:PIXTA
ゴールを提示し、そこに向かうための客観的、定量的情報も準備した。
これだけでも及第点をとれるはずですが、さらにもう一歩踏み込むならば、「相手への依頼事項を明確にする」ことが有用です。
最初にゴールを示したことで、聞き手の脳内は「聞くモード」「理解するモード」になります。そのように相手の頭をセットアップしておけば、相手は迷子になりにくくなります。
ここに「あなたには、こういう対応・アクションを期待していますよ」という情報を付け加えることで、聞き手は「聞くだけではなくて、そういうこともするんだな」というふうに心の準備をして、話を聞くことができます。







