論破ばかりする人が「自己啓発本に書いてあることなんて何の意味もないですよね?」と言ってきたら、言い返したい。
そんなあなたに薦めたいのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

論破ばかりする人が「自己啓発本に書いてあることなんて何の意味もないですよね?」と言ってきたら返したい名言とは?※イメージモデル:ひろゆき氏(撮影/榊智朗)

「自己啓発本を読むなんてダサい」?

「自己啓発本なんて意味あるの?」

 こう言われて、少し胸がチクリとしたことはありませんか。

 本当は自分を変えたい。前に進みたい。
 だけど、「自己啓発」という言葉が、まるで浅い努力のように揶揄される空気がある

 だからこそ、読んでいても人に言いづらい。
 そんなもどかしさを感じる人は多いはずです。

 しかし、論破ばかりする人に限って、実は「自分を変える方法」を何一つ持っていなかったりします
 他人を批判することで、自分を守っているだけ。

 一方で、自己啓発本を読む人は、自分の内面に向き合おうとしている
 それは決して浅くなんてありません。むしろ、勇気のある行為なのです。

「たった一つの問い」が人生を動かす

『世界の果てのカフェ』という本の中で、主人公はある女性から問いを投げかけられます。

あなたが、この質問を本気で自分に問いかければ、答えを探すことがあなたという人間の一部になるの。朝一番にこの質問を考えながら目を覚まし、日中もずっと頭をよぎるようになるわ。覚えていなくても、眠っているときも、ずっと質問のことを考えるようになるのよ
――『世界の果てのカフェ』(第8章より)

 その質問とは、「あなたはなぜここにいるのか?」です。

 この一文が、自己啓発の核心です。
 派手な成功法則ではなく、自分に本気で問いを投げかけることこそが、人生を変える最初の一歩なのです。

「問い」は、人生を変える「門」

 作中では、さらにこう続きます。

門みたいなものね
その門を開くと、その人を招き入れてしまうの。
いったん開けたら、閉めるのはとても難しいわ

――『世界の果てのカフェ』(第8章より)

 そしてもう一つの言葉が、深い意味を補います。

問うことで、いわゆる『門』が開くの。
すると、その人の『心』や『魂』……。
呼び方は何でもかまわないけれど、とにかく自分の内面が、答えを見つけ出そうとする
答えが見つかるまでは、この問いが人生の何よりも優先されるのよ

――『世界の果てのカフェ』(第8章より)

 つまり、「問い」とは、人生を変える扉なのです

 自己啓発本に意味があるとすれば、それは、この「問い」を手に入れられること
 自分に深く問いかけた人だけが、その扉を開け、内なる答えを探し始めます

「問い」を笑う人は、まだ門の外にいる

「自己啓発なんて意味ない」と笑う人がいたら、静かに微笑んでこう言いましょう。
でも、自分に『なぜここにいるのか』と問うことは、誰にでもできるわけじゃないですよ」と。

 問いを持つ人だけが、前に進める。
『世界の果てのカフェ』は、そのことを優しく教えてくれます。

 人生を変えるのは、知識でも努力でもなく、「自分への問い」なのです

(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)