「40歳で貯金が0円の人」に教えてあげたい。
そんなあなたに薦めたいのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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お金がないことよりつらいこと
「貯金、まったくないんですよ」
そう言いながら笑う40歳の顔には、どこか自嘲の色が浮かぶ。
お金がないことよりも、「この先どう生きればいいのか」が見えないことのほうが、実はつらいのではないでしょうか。
若い頃は「いつかやりたいことができたら」と思っていた。
でも、気づけば、「いつか」はこないまま、毎月の支払いと仕事の繰り返し。
貯金はない。だけど、やりたいことも見えない。
そんな空虚さの正体は、決して「金欠」ではなく、「心の欠乏」なのです。
「欠乏の植え付け」とは?
『世界の果てのカフェ』という本の中で、登場人物ケイシーはこう語ります。
――『世界の果てのカフェ』(第15章)より
この一文がすべてを言い表しています。
私たちは、子どものころから「買えば満たされる」「所有すれば幸福になれる」と信じ込まされてきた。
その結果、手元にお金がないと不安になり、モノを持たない自分を「失敗した人」のように感じてしまう。
でも、本当の充実とは、何かを所有することではなく、「自分の存在理由を満たして生きること」です。
モノが心を埋めてくれるのは一瞬。
しかし、やりたいことに夢中になっている時間は、永遠に心を満たし続けてくれます。
「0円」からでも、人生は豊かにできる
貯金がないという事実は、ただの「数字の状態」にすぎません。
でも、「何もやりたいことがない」と感じるのは、「心が止まっている状態」です。
もしお金がなくても、自分がなぜここにいるのか、何をしているときに生きていると感じるのか。その問いを持つだけで、人生の方向は変わります。
『世界の果てのカフェ』の登場人物たちは、まさに「今この瞬間」にやりたいことを見つけ、行動し始めます。
お金があろうがなかろうが、人生を変えるのは、通帳の残高ではなく「心の残高」なのです。
「やりたいことがない」が本当の貧しさ
「40歳で貯金0円」は、恥ではありません。
でも、「自分の人生に何もワクワクがない」状態は、放置してはいけない。
充実とは、モノから得るものではなく、自分の「存在理由」を満たすことから始まるということ。
財布の中が空でも、心の中に「やりたいこと」が満ちていれば、人生はもう豊かです。
(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)




