まずスペイン語で挨拶した意図は?
言ってなくても「名言」化で一大ブームに

“Buenas tardes!”
「こんにちは!」

 ロサンゼルスはヒスパニック系住民が人口の約45%を占め、スペイン語を話す人が多い街です。山本選手がスペイン語で挨拶した瞬間、観客席からは大きな歓声と拍手が起きました。この挨拶に、地域の文化への敬意と、ファンと同じ空気を共有しようとする温かい気持ちが込められていることが分かります。

 続いて山本選手は、力強い声でこう語りました。

“You know what? Losing isn’t an option!”
「知ってる? 負けるという選択肢はない!」

“Losing isn’t an option”のフレーズは、ワールドシリーズ第2戦の前日会見で山本選手が「何としても負けるわけにはいかないので」と話したのを通訳が意訳したもの。強い信念を表す表現で、それを完投勝利という形で有言実行したので、山本選手の「名言」と化して残り、大注目されています。なんと、“Losing isn’t an option”とプリントされたTシャツが地元では大人気になっているんだとか。

 さらに山本選手は、感謝の気持ちを英語でこう伝えました。

優勝トロフィーとともに喜ぶ大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希Photo:Gregory Shamus /gettyimages