毎日のデスクワークに取り入れたい……目の疲れや頭痛をケアするおすすめの方法写真はイメージです Photo:PIXTA

スマホやパソコンを長時間使用していると、どうしても目の疲れや肩こり・頭痛などが出てきてしまうもの。仕事の生産性も落とす、これらの厄介なトラブルにはどう対処すればよいのだろうか?※本稿は、医師の加藤浩晃『休養ベスト100 科学的根拠に基づく戦略的に休むスキル』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。

疲れ目対策にオススメの
「20-20-20ルール」

 現代のビジネスパーソンにとって、デスクワークといえばPCが必要不可欠。出先でもスマホの画面とにらめっこしている場面が多くなっています。

 ずっと画面を見続けることで、「疲れ目」に悩んでいる人も多いことでしょう。ときどき作業の手を止めて目を休めるのがいいといわれますが、仕事に集中しているとなかなか実行できないものです。

 人間の目は、レンズのような形をした水晶体を通してものを見ています。その水晶体の厚さを調整して、遠近のピントを合わせているのが毛様体筋という筋肉です。遠くを見るときには毛様体筋が緩んで水晶体が薄くなり、近くを見るときには毛様体筋が縮んで水晶体が厚くなります。

 ですから、デスクワークでPC画面や書類などを長時間見ていると、毛様体筋は緊張が続いてしまいます。それが、疲れ目の最大の原因です。適度に遠くを見て緩ませることが何よりも大切です。

 私がおすすめしているのは、「20-20-20ルール」です。これは、20分ごとに、20フィート(約6メートル)先を20秒間見るシンプルな方法です。仕事に集中して忘れそうなときは、スマホのタイマーを20分ごとに鳴らすようにセットするといいかもしれません。