ウェアラブルデバイスを取り入れるなら今!夜中のトイレやいびきを解消して、睡眠の質を上げよう写真はイメージです Photo:PIXTA

睡眠の質の低下は、昼間のパフォーマンスの低下に繋がるもの。さらにその原因となる夜間頻尿・いびきなどには、深刻な健康問題が潜んでいる可能性も。今こそ、スマホアプリやウェアラブルデバイスなどを活用しつつ、睡眠の質向上を目指そう!※本稿は、医師の加藤浩晃『休養ベスト100 科学的根拠に基づく戦略的に休むスキル』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。

夜中トイレに行きたくなるのは
さまざまな原因がある

 40歳をすぎたころになると、就寝中にトイレに行きたくなって目が覚める人が増えてきます。これは「夜間頻尿」という症状です。夜中に1回でもトイレに起きれば、それは夜間頻尿の症状であると定義されています。

 夜間頻尿は、そのたびに眠りから覚める「中途覚醒」を引き起こします。そのために熟睡がしにくくなり、結果的に睡眠の質を下げる大きな原因の1つとなっています。

 夜間頻尿にはいろいろな原因があります。以下に主なものを挙げてみましょう。

・寝る前の水分のとりすぎ
・アルコールやカフェインのとりすぎ
・脚のむくみ
・過活動膀胱や前立腺肥大症などの病気
・睡眠時無呼吸症候群

 当然ではありますが、寝る前に水分をとりすぎれば就寝中にトイレに起きる原因になります。水を飲んでから尿として排出されるまでに3~6時間かかるといわれるので、少なくとも就寝前3時間は水を飲みすぎないようにしましょう。

 ただし、無理に我慢すると、睡眠中に水分不足となり、かえって睡眠の質が低下してしまいます。夏の暑い時期は脱水症状を起こす危険がありますので、ほどほどに飲むことは大切です。