また、オフィスだけでなく、自宅でリモートワークをする機会も増えてきました。自宅でデスクワークするときにも、高機能な椅子を使うことをおすすめします。たとえ高い買い物であっても、それで健康が維持できれば、長期的な視点からすれば安く済むからです。
頭痛のタイプを見極めて
適切な薬を飲むことが大事
頭痛持ちの人にとって、仕事中も頭痛薬は手放せません。頭痛薬にはさまざまな種類があります。自分の頭痛のタイプを見極め、そのタイプに合った薬を、用量を守って服用するようにしましょう。
慢性的な頭痛のタイプでポピュラーなのが、以下の2つです。
・緊張型頭痛
・片頭痛
この2つの頭痛は、痛みが生じる仕組みがまったく異なり、ケアの方法も薬の種類も違ってきますので注意してください。
緊張型頭痛は、肉体的・精神的なストレスが原因となって首、肩、頭部の血管が収縮することが原因で痛みが生じるものです。
片頭痛は、脳の血管が拡張して炎症を起こし、ズキンズキンと脈打つ痛みが発生するものです。
つまり、緊張型頭痛は「頭部の血管の収縮」、片頭痛は「脳の血管の拡張」という、いわば正反対の原因で痛みが生じてくるのです。
『休養ベスト100 科学的根拠に基づく戦略的に休むスキル』(加藤浩晃 日経BP)
市販の鎮痛薬には、アセトアミノフェン、イブプロフェン、アスピリンなどの成分が含まれています。こうした成分を1種類だけ含む「単一鎮痛薬」は、緊張型頭痛に効果的です。片頭痛の場合にも、症状が軽ければ、早めに飲むことで効果があります。
これに対し、主要成分に加えてカフェインなど複数の成分を配合する「複合鎮痛薬」もあります。複合鎮痛薬は、ひどい頭痛でも素早く効くことが特徴ですが、薬の飲みすぎによって逆に頭痛を起こすことがあります。用法、用量には注意してください。
処方薬も、頭痛のタイプによって異なります。医師の指示を守って服用してください。







