ある会議で、参加者全員が他の全員に向かって「あなたたちは全員嘘つきだ」と言った。この会議に正直者は何人出席している?
これは知識や計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる「論理的思考問題」のひとつ。論理的思考問題はGoogle、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題されるなど、「地頭力」を鍛える知的トレーニングとして注目されています。この記事では、そんな論理的思考問題を通じて「頭のいい人の考え方」を紹介します。※この記事は書籍『もっと!! 頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』(野村裕之著、ダイヤモンド社刊)の一部を抜粋・編集したものです。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
イラスト:ハザマチヒロ
少ない手がかりから真実を導けるか?
少ない情報から手がかりを得て真実を見抜くのが、論理的思考。
では、わかっている事実がたった1つだけだとしたら?
こんな問題を考えてみましょう。
「嘘つきだらけの会議」
ある会議で、参加者全員が他の全員に向かって「あなたたちは全員嘘つきだ」と言った。
では、この会議に正直者は何人出席している?
なお全員、嘘つきか正直者のどちらかである。

イラスト:ハザマチヒロ
全員が自分以外の全員に向かって「嘘つきだ!」と言っている会議、地獄すぎますね……。
と思っていたら、参加者のなかに正直者は何人いるか……?
だいたいこういうときって「○○と言っている人が△人」とか、人数に関するヒントがあるものですが、この問題では皆無ですね……。
これだけの情報で、本当に解けるんでしょうか?
次のページで、頭のいい人の考え方をお伝えします。



