5人ずつ5列になって並んでいる。縦の5列それぞれで最も背の高い人のなかで最も背が低いのはA。横の5列それぞれで最も背の低い人のなかで最も背が高いのはB。AとB、背が高いのはどっち?
これは知識や計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる「論理的思考問題」のひとつ。論理的思考問題はGoogle、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題されるなど、「地頭力」を鍛える知的トレーニングとして注目されています。この記事では、そんな論理的思考問題を通じて「頭のいい人の考え方」を紹介します。※この記事は書籍『もっと!! 頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』(野村裕之著、ダイヤモンド社刊)の一部を抜粋・編集したものです。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
イラスト:ハザマチヒロ
目のつけどころを変えて考えられるか?
じーっと眺めていてもわからないことが、目を向けるポイントを変えてみたら、パッと視界が開けたりします。
次の問題、その快感を味わえるでしょうか。
ある学校の生徒たちが、5人ずつ、5列になって並んでいる。
縦の列のなかでいちばん背の高い人をそれぞれ選んだところ、選ばれた5人のなかで最も背が低いのはAだった。
横の列のなかでいちばん背の低い人をそれぞれ選んだところ、選ばれた5人のなかで最も背が高いのはBだった。
AとB、背が高いのはどちら?

イラスト:ハザマチヒロ
ものすごく混乱しますね。
ふつうに考えたら列のなかで「いちばん背が高い」と選ばれたAに決まって……いや、でもAは背が高い人のなかではいちばん低身長なのか……。
一方で、Bは背の低い人のなかではいちばん高身長で……。
こんがらがってきました。
実物を見せてもらえたら一発でわかるのに。
しかし、目で見て確認できない状況でも真実を見抜けるのが論理的思考。
解けるはずです……たぶん。
次のページで、頭のいい人の考え方をお伝えします。



