集中する時間を守るコツは
周囲の理解を得ること
(3)割り込みを防ぐ
集中を妨げる最大の要因は、周囲からの割り込みです。まずは、同僚や家族に「この時間は話しかけないでほしい」と事前に伝えることから始めましょう。なかなか勇気が必要なことに思えますが、長期的には周囲の理解を得ることが、自分の「集中の時間」を守る最大の武器になりますから、臆することなく実践してみましょう。
ストレートに伝えなくても構いません。たとえば、
◎ドアの開閉をサインにする(閉めているときは中断NGという意味)。
◎ヘッドホンをつけて「集中の時間中」であることを示す。
◎チャットやメールはいつも決まった時間に返すことで意思表示をする。
などが挙げられます。そのほか、物理的に話しかけられにくい場所、自宅の書斎、シェアオフィス、図書館などを選ぶのも効果的です。もちろん、社内のコミュニケーションをおろそかにしないよう、オープンにしている時間も意識して設けることが理想的です。
(4)エネルギーを管理する
集中の根本には、「エネルギー」があります。いくら環境を整えても、睡眠不足や体調不良では、集中は維持できません。エネルギー管理の基本をいくつか挙げてみます。
『あなたの人生をムダにする 時間の悩みをすべて解決する技術』(名郷根 修、フォレスト出版)
◎7時間以上の質のよい睡眠を取る。
◎寝る前にはスマホを見ないようにしてブルーライトを避ける。
◎アルコール・カフェインの摂取を控えめする(コーヒーは14時までにする)。
◎適度な運動と栄養バランスのよい食事を心がける。
◎湯船にゆっくり浸かる。
集中力には限りがあるため、25分の集中作業後に5分間の短い休憩を挟む時間管理法の「ポモドーロ・テクニック」を活用するのもよいでしょう。ずっと作業を続けるとエネルギーが低下するため、適切な休憩を取ることで回復を図ることが大切です。日中の眠気対策としては、「パワーナップ」と呼ばれる20分以内の短い昼寝が効果的です。
エネルギー管理と時間の関係は非常に密接です。エネルギーが高い状態で仕事をすることで、集中力と生産性が向上し、実質的に使える時間が増えたのと同じ効果が得られます。







