【株式投資で50億円】FIRE達成の麻酔科医が“半年で仕事復帰”した納得の結末
働きながら株で資産50億円を築いた“本当に儲かる3つの投資術”を初公開――余命宣告を受けた医師 兼 個人投資家の父が愛娘に捧げる著書『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)。4度の手術を経て、49歳で肺と肝臓へのがん転移が判明。主治医からは「50歳は迎えられても51歳はわからない」と宣告された著者が、働きながら50万円を50億円に増やした投資法を愛娘に向けて全力指南。再現性の高い3つの投資法をマスターすれば、忙しく働きながらも「一生困らないお金」を稼げるようになる。「人生の集大成として、出し惜しみ無しで、魂を込めて書きました」(著者より)。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
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「日本一」のボルダリングジム開設
僕は、2018年にボルダリングジムを開設した。ボルダリングジムというのは、大きな岩や壁面を自分の手足で登る「ボルダリング」を岩場を模した壁で、安全に楽しむことができる施設のこと。
けっこう大規模なもので、僕自身は「日本一のボルダリングジム」だと思っている。
経営者から再び麻酔科医へ
ある程度の年月が過ぎて、ボルダリングジムの運営を社員にほぼすべて任せることができるようになってくると、麻酔科医の仕事を増やして、週4~5日は働くようになった。
気づけば、常勤医として働くのとあまり変わらないようなスケジュールで活動している。一時は、麻酔科医の仕事が終わってから、ジムに戻って社長業をやっていたので、常勤の医師よりも忙しかったかもしれない。
FIRE生活にはなかった「生きる活力」
フリーランスの麻酔科医として依頼される仕事が増えた結果だけれど、そうやって誰かに求められる社会との結びつきというのは、半年だけ体験したFIRE(経済的自立と早期退職)の自由気ままな生活にはなかったものであり、純粋に生きる活力になった。
アーリーリタイアするためにがむしゃらに働き、そこで得た稼ぎを原資に投資を全力で頑張って、それが達成できるだけの資産ができたにもかかわらず、リタイアする前の仕事をフルタイムでやるなんて、滑稽かもしれない。
幸せの青い鳥はどこに
ベルギーの劇作家・詩人モーリス・メーテルリンク(1862~1949年)の童話『青い鳥』に、幸せの青い鳥を探し求めて旅をしていたが、夢からさめたら、飼っていた鳥が青いことに気づいたという話があるけれど、僕も同じような思いに駆られた。
つまり、「幸せはすでに自分の中にあった」ということだ。
幸福への近道
人間は20代で頑張った仕事は一生の糧になることが多く、その強みを生かして社会に貢献することこそが、幸せへの近道なのかもしれないと思ったんだ。
社会と関わり続けること、それが僕にとっての、わずか半年のFIRE後の答えだった。



