大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。元手300万円を2年で10倍の3000万円に増やした。その3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、しっかりとリスク管理をしながらわずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。それでも現在までに、資産3億円超に増やしている。さらに資産を拡大中だ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!

4つの投資法で「億」をつくる
まずは拙著『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)で紹介する投資法について、私が実践した順番通りに、さわりだけ説明したいと思います。
❶新高値ブレイク投資
株価の上昇に勢い(モメンタム)がある銘柄を買って上値を追う「モメンタム投資」で知られる米投資家ウィリアム・オニール氏が提唱した投資法です。
年初来高値や昨年来高値を更新して「新高値」をつけた株をその時点で買って、さらに勢いにのって上昇したところで売るのが、この投資法の基本です。
【投資対象の目安】 過去52週間の高値と比較して新高値をブレイクしていることが条件。新高値をつけている理由(大ヒット商品・大人気サービス・新経営陣による改革など)を分析して、さらなる株価上昇が見込めそうであれば買い。
【買いどきの目安】 PER(株価収益率)10~30倍台(赤字から黒字転換した場合はこの限りではない)。PBR(株価純資産倍率)の基準は設けない。
【売りどきの目安】 ❶株価2倍、❷PER 50倍、❸半年~2年程度
❷株主優待需給投資
「株主優待をもらえる権利が確定した日が過ぎると株価が下落し、また株主優待をもらえる権利が近づくにつれて株価が上がっていく」という相場の特徴に便乗して、利益獲得を狙う投資法です。
「株主優待」と名はつきますが、優待をもらう前に株を売ってしまうので、優待をもらうことは基本的にありません。あくまで優待株の値上がり益を得る手法です。
【投資対象の目安】 過去の株価チャートを見て、株主優待の「権利確定日」に向けて株価が上がっていく傾向のある銘柄。
【買いどきの目安】 株主優待の「権利確定日」の3~6カ月前、全体相場が調整して株価が下がっているタイミング。
【売りどきの目安】 株主優待の「権利確定日」の2週間~1カ月前、それより前でも株価が急騰したら早めに利益確定することもある。
❸決算モメンタム投資
企業が好決算を発表すると株価が上昇する傾向を利用して、利益獲得を狙う投資法です。
「モメンタム」とは、日本語で「勢い」「はずみ」のこと。好決算の発表によって株価の上昇に勢い(モメンタム)が出ることから、このように名づけられました。
【投資対象の目安】 決算でサプライズが出たタイミングで購入。業種・業態、時価総額、PERなどの基準はなし。
【買いどきの目安】 決算発表の翌営業日~3営業日以内。
【売りどきの目安】 決算発表から20営業日、値幅でプラス10~30%をとりにいくイメージ。「3カ月」「6カ月」「9カ月」「1年」後に売買判断。
❹中長期投資
市場で注目されていない「割安株」を発掘し、その後、株価が上がっていくことを期待して、中長期的に保有する投資法です。
企業の決算発表のほかにも、IR説明会や展示会、『会社四季報』(東洋経済新報社)など、あらゆるチャネルを使って情報を集め、今後有望な株を見つけ出します。
【投資対象の目安】 時価総額50億~300億円程度。上場から1年程度~5年以内。3年で株価が2倍になるイメージを持てる企業が対象。
【買いどきの目安】 PER10~30倍台。PBRの基準は設けない。
【売りどきの目安】「買ったときのシナリオが崩れたとき」「短期間で急騰したとき」「ほかにもっとほしい株が出てきたとき」に売却。
――私がオススメする手法としては、これら「新高値ブレイク投資」「株主優待需給投資」「決算モメンタム投資」「中長期投資」の4つです。
※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。