座りっぱなしは集中力を奪う

 夜は、夕食の時間を過ぎたあたりから、一日の疲労もあるため、集中力は落ちてきます。体も睡眠に向かって活動量を徐々に落としていく時間帯です。

 ところが、昼間の時間は外部とのやりとりに追われていて、誰にも邪魔されず、知的生産ができるのが、この時間帯だという人は結構いるのではないでしょうか。

スタンディングデスクを導入するのもアリPhoto:PIXTA

 ここでおすすめする方法が、「座る、立つ、をひんぱんに繰り返す」ことです。

 私自身は夜に限らず一日中、スタンディングデスクを利用してなるべく座らないようにしているのですが、そこまでしなくとも、時間を決めてそのたびに立ち上がり、少し歩くとか、私のように立ったまま仕事ができる場所があれば、交互に仕事をするというのもいいです。

 体の各部位は神経で脳とつながっています。しかし、脳が情報処理する量はすべての部位で同じではありません。

 一番脳が処理する量が多いのは、「手」と「顔」からの情報で、次に多いのが「足」からの情報です。

 立つことにより、足からの刺激が増えることで脳を活性化しようというわけです。裸足になると、さらに足裏からの刺激を増やすことができます。

 このとき、「タイマー」を利用するとさらに効率アップにつながります。

 座り続けて立ち上がるまでの時間は10分から30分ぐらいの設定がちょうどよいですが、そのときタイマーをいっしょにセットするのです。

 それが心理学でいう「締め切り効果」を生み出します。締め切り時間を意識すると脳が危機感を増し、さらに集中度を増すのです。