米政府機関の一部閉鎖が続いており、過去最長を記録している。投資家は政治的膠着(こうちゃく)状態を打破する可能性のある動向に注目している。閉鎖が続けば、公式の米経済指標の発表は引き続き遅れることになる。政府機関閉鎖が続いた場合、今週は静かな週となるだろう。これは10月の重要なインフレ指標を含む公式統計の発表が引き続き遅れることを意味し、発表予定の民間統計もほとんどない。最新の公式統計、特に労働市場の数値が欠如しているため、投資家と米連邦準備制度理事会(FRB)は米国経済の状況や、米金利がどの程度、どれほどの速さで低下する必要があるかを正確に評価することが困難になっている。FRBは前回の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げたが、追加利下げは既定路線ではないと述べた。