最も熱い取引として注目されていた暗号資産取引が急速に冷え込んでいる。「それ見たことか」と声を上げる投資家がいる一方で、投資を倍増させている投資家もいる。今年はこれまで、株式を売却するか借り入れを行い、その資金をビットコインやイーサなどの暗号資産に投入する戦略が主流だった。投資家は変動の激しい仮想通貨市場での投資を加速する手段として、「暗号資産(仮想通貨)トレジャリー」株を買い増していた。ソフトウエア会社ストラテジー(旧マイクロストラテジー)の経営者マイケル・セーラー氏は2020年に、自社を「クジラ」と呼ばれるビットコインの大口保有者へと変貌させ、新たな投資戦略の先駆者となった。ただ、ビットコインやイーサの価格が下落する中、ストラテジーや同社の戦略を模倣した企業の株価も下がった。ストラテジーの時価総額は7月のピーク時には約1280億ドル(約19兆7000億円)に達していたがが、現在は約700億ドルとなっている。
暗号資産取引の潮目が一変、急速に冷え込み
ビットコインをはじめとするデジタル資産の急落は暗号資産保有企業の打撃となっている
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