ナイジェリアのボラ・ティヌブ大統領(73)は11月2日、広大な大統領官邸「アソ・ロック」で目覚めると、いつも通り朝の日課に着手した。入れたてのエスプレッソや、医師の健康チェックに加え、側近から日報を受け取ることなどが含まれた。日報はアフリカ最大の人口を抱えるナイジェリアが直面する無数の脅威をまとめたもので、この日は2ページに及んだ。ナイジェリアの複数の政府当局者によれば、日報の一番上には、ドナルド・トランプ米大統領が前日に行ったトゥルース・ソーシャルへの投稿が取り上げられていた。トランプ氏は投稿の中で、キリスト教徒の大規模な虐殺が行われていると主張。そうした事態を阻止するため、「銃を構えた」米軍をナイジェリアに派遣することも辞さない姿勢を示した。