米民主党系の上院議員8人が9日夜、政府機関閉鎖を終了させる法案を採決に進めるため共和党側に回ったことで、党内から非難が噴出している。ドナルド・トランプ大統領への有効な対抗策を打ち出せていない党内の亀裂が改めて浮き彫りになった。民主党は4日の選挙で圧勝したばかりで、多くの議員や活動家は、この結果を受けて上院民主党は拡充した医療保険制度改革法(ACA、通称オバマケア)の補助金延長で譲歩しない姿勢を続けるべきだと主張する。だが造反した議員は9日、政府機関閉鎖はあまりにも大きな痛みをもたらしており、共和党に対する譲歩は医療保険に関する採決実施の確約などささやかなもので十分だと判断した。民主党と協調して行動する無所属のアンガス・キング上院議員(メーン州)は「今夜の合意は米国民にとっての勝利だ」と述べた。つなぎ予算を巡っては同氏はこれまでに繰り返し賛成票を投じており、9日の夜も再び賛成した。