今年、私が最も頻繁に耳にする主張の一つは、米国が徐々に中国のようになりつつあるというものだ。この考えを支持する人たちは、憂慮すべきだとする証拠を示す。大学キャンパスでのイデオロギー的な「魔女狩り」を挙げ、そこではひと言間違えただけでキャリアが終わる可能性がある。政府による経済への影響拡大を懸念し、天然資源から半導体、量子コンピューティングに至る分野で国家統制の影を見ている。こうした懸念は現実のものだ。しかし、実際に中国の体制下で暮らした者として私は、国家に管理された社会とはどういうものなのか、そしてありがたいことに、米国が中国になりつつあるわけではない理由を皆さんにお話しすることができる。
米国は中国にはならない 両国で暮らした筆者の実体験
WSJが中国を独自分析(11月12日号)
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