「ドリフの番組の中で、特に『大爆笑』は肌の露出が多かった。最も覚えているのが、ロッカーを使ったコントです。志村けんが上段にあるロッカーの扉を開けると、女性の顔が見える。ちょっと下を開けると胸があって、期待しながら下段を開けるとなぜか子どもの局部が出てくるっていう(笑)。くだらないんですけど、何度もリメイクしながらやっていました。2000年代に入ると、ビキニの女性に変わっていましたけどね」

今じゃ放送できないドリフ「禁断のネタ」とほとんど知られてない「幻の番組」とは?志村けん(撮影1977年) Photo:Sports Nippon/Getty Images

 今では考えられないような過激ネタも時に取り入れつつ、名作コントを量産していたドリフ。一方で、実は短命で終わってしまった番組も多いのだとか。中でもほとんどの人が知らない「幻の番組」が存在するという。

「特番でたった一度だけ放送されたのが、『ドリフの真剣勝負!!マチャアキ・順のクイズ大作戦!!』(1985年/テレビ朝日系列)です。堺正章と井上順が司会で、ドリフが解答者という異色の内容でした。早押し問題で加藤茶が正解した後、堺が『今の問題は解答者席のボタンの調子を調べただけなので点数は入りません』って言うと、みんながコケるっていう……」

「完全に悪ノリしたマチャアキ・順の笑いに、ドリフが乗っかり助演の役割をした番組でしたね。一度、高木ブーさんにこの番組について質問したら、『そう!あったね、司会の2人がやりたい放題してね。あの番組で俺、一言もしゃべってないよ』って(笑)」