2025日本万国博覧会誘致委員会の発足式典であいさつするお笑いコンビ「ダウンタウン」の浜田雅功さん(右)と松本人志さん2025日本万国博覧会誘致委員会の発足式典であいさつするお笑いコンビ「ダウンタウン」の浜田雅功さん(右)と松本人志さん(2017年3月27日) Photo:JIJI

お笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功が体調不良で休養することになった。エンタメ界が迎えた「ダウンタウンのいない時代」について、多角的に分析する(敬称略)。(ライター 池田鉄平)

松本に続いて浜田も活動休止

 日本のお笑い界を長年けん引してきたダウンタウン。松本人志が昨年1月に芸能活動を休止したのに続き、浜田雅功が体調不良で休養することになった。復帰時期は未定だという。

 二人の不在は、単なる芸能ニュースにとどまらず、テレビ業界全体の構造を大きく揺るがしかねない事態と言えるだろう。彼らが築き上げたバラエティーのフォーマットは、誰が引き継ぐのか。次世代のお笑い界はどう変化していくのか。

 そして、ダウンタウン不在のテレビ業界は、新たなスターを生み出せるのか。二人の不在が長期化すれば、メディアの在り方や視聴者の嗜好にも変化をもたらす可能性がある。

 現在のバラエティー番組の潮流は、ダウンタウンによって形作られたといっても過言ではない。例えばトーク番組が、従来の「大御所が仕切る」形式から、「出演者同士の化学反応を重視する」ものへとシフトしたのが特徴だ。また、『ガキの使いやあらへんで!』や『水曜日のダウンタウン』は、企画力と演出の面で新たな地平を切り開いた。