優秀な経営者が信用しない人
3つの特徴とは?
第一に、言うことや態度が場面で変わる人です。相手や状況によって発言が変わる人は、自分の利益を最優先にしています。
第二に、約束を守らない人。どんなに些細なことであっても、口にしたことを守らない人は、いざというときに責任を取れません。
第三に、人を利用する人。表向きは丁寧でも、裏で人を道具のように扱う人です。こうした人は一時的に結果を出しても、いずれ周囲から人が離れていきます。
一方で、経営は人を疑うばかりの仕事ではありません。
ある意味、「この人にだまされても仕方ない」と思える人と深く付き合うことが大切なのです。
採用でも同じです。経歴やスキルも大切ですが、「失敗しても許せる人か」が重要です。
どんなに優秀でも、信頼できない人とは長く仕事を続けられません。誠実で責任感のある人は、たとえ未熟でも、必ず伸びていきます。
誠実な人とは、言葉と行動が一致している人です。立場によって態度を変えず、嘘をつかない。約束を守り、感謝を忘れない。そうした人は時間をかけて信頼を得ます。
反対に、場面によって言葉を変え、責任を逃れようとする人は、どれほど頭が良くても信用を失います。
本当の信頼とは
長く付き合うほど強くなるもの
論語にある孔子の言葉に、私の好きな一節があります。
「子曰く、晏平仲、善く人と交わる。久しうして人、これを敬す」
斉の宰相・晏平仲は、人と良い関係を保ち、長く付き合うほど相手から尊敬されたという意味です。私はこの言葉に、経営にも人生にも通じる真理があると思います。
今の時代は、SNSなどで簡単に人とつながれる一方で、浅い付き合いが増えています。相手の立場が変われば関係も変わる、そんな「使い捨ての関係」が当たり前になりつつあります。
けれども、本当の信頼とは、長く付き合うほど強くなるものです。
優秀な経営者が信用しないのは、誠実さを欠き、一貫性のない人です。言葉や態度が変わり、都合のいいときだけ調子を合わせる人は、いずれ信用を失います。
一方で、地道に約束を守り、責任を果たし、感謝を忘れない人は、派手な成果がなくても信頼を積み重ねていきます。信用とは、そうした日々の行動の積み重ねからしか生まれません。








