写真はイメージです Photo:PIXTA
受験シーズンの到来で、やきもきしている親御さんは多いことでしょう。親からの過度な「心配」は、子どもにとっては「呪い」になります。では、親は一体どうすればいいのでしょうか。子の心を潰すような毒親にならないためにも絶対に必要な、受験の乗り越え方をお伝えします。(Sora International Preschool創立者 中内玲子)
親の「心配」は
子にとって「呪い」になる
空気は冷たく張り詰め、カレンダーを見ると残りわずか。多くの家庭にとって、重く、しかし避けては通れないプレッシャーが充満する受験シーズンが本格化してきました。この時期は毎年、切羽詰まった表情のお母さまが相談に訪れます。
「どうしたらいいでしょう。うちの子、もう本番も近いというのに、なかなか集中して受験勉強をしないんです。スマホや動画ばかり見て、ちっとも身が入っていません。私はこんなに心配で、夜も眠れず、栄養を考えた夜食を作ったり、風邪をひかないように気を配ったりしているのに。本人は『わかってる』『ほっといて』の一点張りで……」
先日いらしたA子さんは、せきを切ったようにこう話し始めました。ずっと聞いていると、A子さん自身が疲弊し、家庭内の空気がピリピリと張り詰めているのが伝わってきます。
A子さんのように、熱心で、愛情深い親御さんほど、受験の罠にはまりがちです。それは、「子どもを心配すること=親の愛情表現である」と勘違いしているから。
多くの親御さんは、「こんなに心配しているのは、あなたを愛しているからよ」というメッセージを発します。しかし、残念ながら子どもが受け取るメッセージは全く異なります。







