米食肉加工大手タイソン・フーズは、ネブラスカ州にある同社最大級の牛肉処理工場を閉鎖する予定だ。米国の牛不足が食肉加工会社を圧迫している。業界の推計によると、ネブラスカ州レキシントンにあるこの工場は約3000人を雇用し、1日に5000頭近い牛を処理できる。米国の牛肉の85%を処理する大手食肉加工会社4社のうち、タイソンは現在の牛供給不足の中で主要工場を閉鎖する最初の企業となる。米国の牧場で育てる牛の数が1950年代以降で最少となったことから、タイソンを含む食肉加工業者は牛肉処理で多額の損失を出している。タイソンは今月、2025年9月期の牛のコストが前年比で約20億ドル(約3150億円)増加したと明らかにした。通期の牛肉事業の調整後損益は4億2600万ドルの赤字だった。
米タイソン・フーズ、最大級の牛肉処理工場を閉鎖へ
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