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中学受験の直前期は、家の中に焦りや不安の空気が充満しやすい。この時期にこそ親に求められるのは、先回りして“環境を整える”姿勢だ。自身も我が子の中学受験に伴走した経験のある著者が、家庭内で親が担うべき役割について解説する。※本稿は、中学受験スリースターズ代表講師のユウキ先生『「まだ伸びる!」をあきらめない 中学受験 子どもの成績の本当の伸ばし方』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。
中学受験ラストスパート
親は子に何ができるのか?
受験直前期である9月~11月の親の役割をひと言で表すなら、「子どもが迷わず、最大限の力を出し切るための環境を整えること」に尽きます。
この期間には、やるべきことは山のようにありますが、その中でも8割を占めると言っても過言ではないのが過去問の整理です。
「いつ」「どの学校の」「どの教科を」「どう解かせるか」……。
このスケジューリングを塾が全て担ってくれるわけではありません。大手塾では、スケジュールを提出すればコメントやアドバイスはもらえるでしょう。しかし、志望校ごとの傾向や子どもの弱点を踏まえた管理までしてくれるケースは少ないと思った方がよいです。参考までにわが家の過去問管理を紹介します。
(1)9~10月は併願校の過去問に一度触れておく程度に。
(2)11月以降は第一志望に集中する期間にする。
(3)市販の過去問を1問ずつ切り取り、A4用紙に貼り付け、計算や図を描く余白をとれるように加工する。







