教室で勉強をする小学生と先生写真はイメージです Photo:PIXTA

中学受験を考えはじめた家庭で最初に悩むのが「塾はいつから通うべきか」という問題。低学年からの早期スタートを進める声もあるが、最適な時期は子どもの学習状況や生活リズムで大きく変わるという。長年、中学受験業界に携わるユウキ先生が指し示す“自然な初め方”とは?※本稿は、中学受験スリースターズ代表講師のユウキ先生『「まだ伸びる!」をあきらめない 中学受験 子どもの成績の本当の伸ばし方』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。

多くの保護者が気になっている
塾に入るベストタイミング

「塾に入るにはいつがよいか」というのは、多くの保護者から受ける質問の1つです。

 私の息子は小学校1年生のときから、難関中合格実績で名高い進学塾に週1回通わせていました。当時は偏差値でいうと50前後と、その塾における偏差値基準としては満足のいく数字で、クラスでも比較的安定した成績をキープできていたように思います。妻には電車での送迎で負担をかけてしまいましたが、宿題や月例テストの難易度もまだそれほど高くなく、下の子のお世話があっても、家庭でのサポートもなんとか回っていました。

 その後2年生の春、引越しをしたため通塾を一度やめ、3年生の夏から再び同じ大手進学塾に復活しました。しかし、たった1年のブランクで偏差値は50台前半から40台前半に急落。関西でもトップクラスの指導内容を誇る塾とはいえ、できていたはずの基礎すら忘れてしまっている状態でした。