今週は米供給管理協会(ISM)の製造業景況指数と非製造業景況指数に加え、米オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)の民間部門雇用者数が、米連邦準備制度理事会(FRB)が次回会合で利下げする可能性があることを確認する材料として注目される。米政府機関の閉鎖は終了したが、公式統計は依然として乏しく、主要な雇用統計とインフレ指標は9~10日の連邦公開市場委員会(FOMC)が終わった後に発表される予定だ。このため投資家は、FRBが次回会合で利下げする公算が大きいことを確認するため、民間統計に目を向けるだろう。市場関係者の大半は利下げを予想しているが、まだ確実視されているわけではない。米金融市場が織り込む利下げ確率は現在、約80%となっている。