では、実際にはどのような内容のメッセージが送られてくるのでしょうか。具体的にいえば、宅配便やオンラインショップなどを名乗るものが多いです。たとえば、「荷物をお届けできませんでした」「アカウントが停止されます」といったメッセージが、ほんの数十文字で送られてきます。

怪しいショートメッセージに反応すると何が起こるのか?お金を取られなくても要注意
怪しいショートメッセージに反応すると何が起こるのか?お金を取られなくても要注意

 これは実際に送られてきた詐欺メッセージの一例ですが、内容は単純だったり不自然だったりすることが多いので、落ち着いて見れば気づけるはずです。

詐欺メッセージにはどう対処すればいい?

・「至急」「停止します」など、不安をあおる言葉が使われている
・リンクに誘導しようとする
・日本語が不自然

 このような特徴を知っていれば、詐欺メッセージはメールより見分けやすいです。メールの場合は、逆に長文で本物そっくりにつくられていることが多く、本物かどうか見分けるのが難しい場合もあります。

 では、SMSで詐欺メッセージが届いたらどうすればいいのでしょうか。具体的な対策は次の通りです。

▲対策(1)リンクは押さない

 SMSのメッセージに含まれる青い文字列はリンクと呼ばれ、押すと特定のウエブサイトへ移動する仕掛けになっています。このリンクには、移動先を示すURLという、インターネット上の住所が設定されています。

 詐欺メッセージに記載されたリンクは一見すると本物のようですが、個人情報を盗み出すための偽サイトなど、危険な場所につながっています。不用意に押してしまうとウイルスに感染したり、銀行や通販サイトのパスワードを盗まれたりする恐れがあるため大変危険です。