「生成AIの進化を恐れる必要はない」と断言する理由
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉(ダイヤモンド社)など、累計33万部を突破した人気シリーズの原点、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。

【精神科医が教える】生成AI全盛時代に生き残るために必要な「たった一つの条件」Photo: Adobe Stock

生成AIは世界をどう変えるのか?
不安との向き合い方

今日は「生成AIは世界を変えるか?」というテーマでお話ししたいと思います。

今やAIは至るところで活用されています。「質問に答えてくれる」といったレベルを超え、文章、絵、音楽、そして動画に至るまで、あらゆるものを制作できるようになりました。しかも、そのクオリティは日に日に高まっています。

こうした状況を見て「面白い」と感じる人もいますが、どちらかと言えば「自分の仕事がなくなるのではないか」「世の中が激変してしまうのではないか」と不安を感じている人の方が多いのではないでしょうか。書店に生成AI関連の本がたくさん並んでいるのも、そうした不安の裏返しのようにも思います。

未知のものに対する警戒心

人間は基本的に、大きな変化に対して警戒心を抱くものです。生成AIの登場は非常に大きな変化ですから、不安になるのは当たり前のことです。

例えば、街の真ん中に突然、UFOのような銀色に光る巨大な円盤が現れたらどう思いますか? 怖いし、不安ですよね。それは「正体がよくわからないから」です。

生成AIも同様で、機能の概要はわかっていても、「これから何がどこまでどうなるのか」という未来の部分は未知数です。だからこそ、警戒し、精神的な影響などを心配する声も上がってくるのでしょう。

生成AI全盛時代に生き残るために必要な
「なるようになる」という思考

しかし、私はあまり心配していません。もっと言えば、心配する必要はないと思っています。

確かに生成AIによって仕事のやり方は変わり、必要とされなくなる職業も出てくるでしょう。しかし、あなたの仕事が今日突然なくなるわけではありません。人間も世界も、これまでずっと「なるようになる」形で現在を迎えています。

未来はまだ来ていないことですから、悪い可能性を考えればキリがありません。「老後2000万円問題」や「突然の病気」、「親の介護」など、不安の種は尽きませんが、そんなことばかり考えていては生きていけませんよね。生成AIもその一つに過ぎないのです。

変化に適応する力

インターネットやスマホが普及した時もそうでした。衰退する産業もあれば成長する産業もあり、依存症などの問題も生まれましたが、トータルで見れば世界が崩壊したわけではありません。私たちには変化に適応する力があります。

大切なのは、「今ある条件の中でなんとかやっていく」という姿勢です。もし今の仕事が生成AIの影響を受けそうなら、その都度、新しい道を見つけていけばいいのです。生成AIがどれだけ発達しても、「あなた」という存在そのものの代わりはできません。

プラスの側面に目を向ける

不安がるよりも、プラスの側面に目を向けることが重要です。

例えば私は本を書いていますが、最近は自分の喋りを生成AIに書き起こしてもらい、清書させるといった使い方をしています。最後は自分で手を加えますが、作業スピードは劇的に上がりました。

このように、特定の作業(例えば単なる書き起こし)は生成AIに取って代わられるかもしれませんが、そこからまた新しい形の仕事が生まれてくるはずです。

生成AIを味方につけ
自分をバージョンアップする

ただし、安心するための条件が一つだけあります。それは、「自分ができることを常にバージョンアップさせようとする姿勢」を持つことです。「何も変わらずに、今のままでずっと通用したい」というのは、生成AIに関係なく無理な話です。

「変化に合わせて自分も変わっていこう」「なるようになるさ」と前向きに捉えて行動していれば、何とかなるものだと思うのです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。