高石あかりは「見ていてかっこいい」役者だ

――松野トキ役の高石あかりさん、ヘブン役のトミー・バストウさんの印象は?

 高石さんは、気さくな方であり、常にこびずにありのままの姿でいるという雰囲気もあるのが魅力的です。肝が据わっていて、怖いものとかあるのかなと思うような堂々とした姿が、見ていてかっこいいです。トミーさんも気さくな方で、日本語をすごく勉強していらっしゃるのを感じます。

 日本語の聞き取りが上手で、いつも日本語でおしゃべりをしてくださるんですけど、「えっ、そんな言葉も知ってるの?」と思うような言葉を発することがあって、それが印象的ですね。私は、基本は英語でしかトミーさんとお芝居をしていないんですけれど、「ちょっと英語を間違えちゃったかも」と思うことがあっても、「全然大丈夫」と声をかけてくれたり、アドバイスをくれたりするので、ありがたいです。

――『ばけばけ』の見どころ・視聴者の方へのメッセージをお願いします。 

 小泉八雲は、いろいろ資料を見ていくうちに、すごく日本に魅せられた人なのだと思いました。日本の文化の細部まで見落とさずに、それを美しさとしたうえで、文学として昇華させた人だと思います。小泉八雲さんの影響は、現在においても、大きなものだったんじゃないかなと思いますよね。当時の日本がどういう国だったのか、どういう様子だったのかというのを、私たちはもう見ることができないのでわからないですけれど、小泉八雲さんがそこまで魅せられた部分というのは、日本をより好きになれる部分につながると思います。

『ばけばけ』の脚本にはコメディの要素もあって、私はそれが読んでいてすごく楽しいです。そして、高石あかりちゃんをはじめとした出演者の方々、スタッフの皆さんも、本当にすてきな方ばかりが集まったチームだと思いますし、そこに参加できていることが、とにかくうれしいんです。その雰囲気みたいなものが、絶対に作品にも反映されているんじゃないかなと思うので、視聴者の皆さんにも最後まで楽しんでいただきたいなと思っています。

「高飛車だけど憎めないお嬢様」演じる北香那、憧れの朝ドラ出演に“縁”を感じるワケ〈ばけばけ第51回〉
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