米銀最大手JPモルガン・チェースのトップを務めるジェイミー・ダイモン氏は、潜在的な外国敵対勢力から米国を守りたいと考えている。同氏は、米アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏から元国務長官のコンドリーザ・ライス氏まで、国内の有力者や親しい友人からなる諮問委員会を結成し、その準備を進めている。ダイモン氏は10月、レアアース(希土類)や人工知能(AI)を含む重要技術における米国の自給自足を強化することを目指し、国家安全保障に焦点を当てた1兆5000億ドル(約230兆円)規模の「セキュリティー・アンド・レジリエンシー・イニシアチブ(SRI)」を発表した。8日には、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が選んだ投資家の1人であるトッド・コームズ氏を100億ドルのファンドに迎えると発表した。このファンドは、米国のサプライチェーン(供給網)を強化し技術革新の促進に貢献する企業にJPモルガンの自己資金を投資する。