政官界にも
人材を輩出

 政官界では、自民党衆院議員を6期務め、文相などを務めた鈴木恒夫が卒業生だ。毎日新聞の政治記者出身だ。

 立憲民主党所属の元参院議員・那谷屋正義、公明党所属の元参院議員・浜田昌良もOBだ。

 防衛官僚の島田和久は、安倍首相の首相秘書官を6年半以上と、異例の長期間務めた。その後、防衛事務次官になった。慶応大法学部卒だ。

 後藤真一は早稲田大政経学部卒後に大蔵省に入省し、大阪税関長、タンザニア駐在大使などを歴任した。

 嶋崎郁は慶応大法学部卒後に外務省に入省、チェコ、ヨルダン駐在大使を務めた。前述の後藤と横浜翠嵐高校1977年卒の同期だった。

 山口広秀は日本銀行の生え抜きで、副総裁を務めた。

 猪熊純子は東京都副知事のあと、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会副会長、東京臨海ホールディングス社長などを歴任した。一橋大卒で、都庁に入庁した生え抜きだ。

 佐野尚見(たかみ)は、高市早苗首相をはじめ多くの政治家を輩出している松下政経塾の元理事長・塾長だ。パナソニック副社長を務めた。

 法曹界では、弁理士・弁護士の鮫島正洋がいる。東京工業大・金属工学科に進学し、両方の資格を取得した。知的財産権やITビジネスが専門だ。

 元高校教諭、大学客員教授で教育者の水谷修は、「夜回り先生」の異名を持つ。夜間に繁華街をパトロールし、少年少女の非行や薬物依存症の防止に努めているからだ。テレビ出演も多く、ドラマ化もされている。

 クラブ活動が活発だ。文化部には兼部している生徒を含め62%が、運動部には56%が加入している。

 2025年8月に松山市で開かれた「第28回全国高校俳句選手権大会」(俳句甲子園)で横浜翠嵐高校は、決勝戦で私立洛南高校(京都市南区)を破り初優勝した。

 2014年8月に盛岡市で行われた「第9回全国高校生短歌大会」(短歌甲子園)で、横浜翠嵐高校は初出場で初優勝した。もっとも優れた短歌作者を選ぶ特別審査員賞には、2年生の畑勇人が選ばれた。

 スポーツでは、サッカー部が2018年に創部100周年となり、記念式典を開いた。

 東大野球部選手で1995年の東京六大学野球春季リーグ戦で首位打者になった間宮敦、元プロ野球審判員の五十嵐洋一、元競馬騎手の山本茜がOB・OGだ。(敬称略)

(フリージャーナリスト 猪熊建夫)