「そのなかでも4代目の可能性があるのは、初めて5区を走る選手です。2回、3回と5区を走る人もいますが、コースを熟知しているので、そういう人はわりと慎重にいく。でも、初めて走る選手は自分のペースを信じて思い切りいくしかない。僕は、上位を狙える大学で、初めて5区を走る選手にチャンスがあると思っています」
『箱根5区』(佐藤 俊、徳間書店)
神野は、4代目の可能性について、そう語る。
先人たちの走りを念頭に置けば、山の神に愛されるのは、5区に敬意を払い、自分を高め、速さの概念を変えて山を駆けた選手だ。20.8キロメートル間で、少しでも気を抜けば山の神は、離れていく。
新たな神の伝説を綴るのは、いったい誰になるのだろうか――。







