ドナルド・トランプ米大統領は最近、欧州について好意的なことをあまり語らない。米国の有力CEO(最高経営責任者)の一部もそうだ。トランプ米政権は外交・安全保障分野の基本方針「国家安全保障戦略(NSS)」で欧州に関して厳しい表現を用い、欧州各国の首脳に衝撃を与えたが、これは、欧州連合(EU)のビジネス規制が抑圧的だとする米企業経営者たちの不満を代弁したものだった。5日に公表されたNSSは、欧州に対してさまざまな不満を示しており、「規制重視で窒息を招くという失態(failed focus on regulatory suffocation)」と呼ぶものもあった。また、世界全体の国内総生産(GDP)に占める欧州の割合低下は「創造性と勤勉さを損なう国内および超国家的な規制」が一因だとした。
トランプ氏と米企業CEO、欧州の過剰規制反対で一致
米企業幹部はEUの規制緩和に向けた動きを、自社に有利な政策形成を促す好機とみている
特集
あなたにおすすめ







