「9割が嘘だった」と判明…あなたの資産を溶かす“中期経営計画”という名のワナ
働きながら株で資産50億円を築いた“本当に儲かる3つの投資術”を初公開――余命宣告を受けた医師 兼 個人投資家の父が愛娘に捧げる著書『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)。4度の手術を経て、49歳で肺と肝臓へのがん転移が判明。主治医からは「50歳は迎えられても51歳はわからない」と宣告された著者が、働きながら50万円を50億円に増やした投資法を愛娘に向けて全力指南。再現性の高い3つの投資法をマスターすれば、忙しく働きながらも「一生困らないお金」を稼げるようになる。「人生の集大成として、出し惜しみ無しで、魂を込めて書きました」(著者より)。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
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グロース株投資家が盲信する「未来の地図」
たいていの上場企業は、「中期経営計画」を発表している。
この計画には3~5年先の業績見通しが書かれているけれど、グロース(成長)株投資は、これを見て将来の成長に賭けるケースが多い。
「9割が裏切られる」という統計的衝撃
ところが、統計データで「中期経営計画は80~90%くらいの確率で達成できない」と証明されている。
つまり、グロース株は「達成困難な中期経営計画が、達成される前提で高い株価がつけられている」、さらに「それが80~90%の高い確率で下方修正される」というわけだ。
【解説】期待値という名の「見えないリスク」
このデータを知ると、なぜグロース株投資で大損する人が後を絶たないのか、その理由がはっきりと見えてきます。
高い株価がついているグロース株は、いわば「将来の成功を先取りして、すでに価格に織り込んでいる」状態です。投資家たちは、会社が発表したキラキラした計画書を信じ、「この会社ならやってくれるはずだ」という期待値にお金を払っています。
しかし、その期待は多くの場合、裏切られます。計画が未達に終わった瞬間、株価を支えていた「期待」というあやふやな土台が崩れ去り、株価は急落します。
これを「失望売り」と呼びますが、グロース株の場合、元々の期待が高かった分、その落差は崖から突き落とされるような衝撃になります。
「織り込み済み」の罠から抜け出す方法
一方で、バリュー(割安)株投資の強みはここにあります。バリュー株は、投資家からの期待が低く、株価が割安に放置されています。つまり、最初からハードルが地面スレスレに設定されているのです。
期待されていないため、業績がそこそこでも株価は下がりません。逆に、少しでも良いニュースがあれば「おっ、意外とやるじゃないか」というサプライズになり、株価が跳ね上がる「修正高」が期待できます。
「夢」ではなく「現実」に投資をする
私たちはつい、企業の描く壮大な「夢(将来の計画)」に胸を躍らせてしまいます。しかし、投資家として生き残るために見るべきなのは、不確実な未来の約束ではなく、目の前にある確実な「現実(現在の資産や利益)」です。
「8割は達成できない」という冷徹な事実を胸に刻んでください。そうすれば、甘い言葉で飾られた中期経営計画に踊らされることなく、地に足のついた堅実な資産形成ができるはずです。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。









