美容外科・高須クリニックの院長、高須克弥さんが急病人を助けたとのツイートが流れてきたのです。「新幹線で急病人。真っ先に駆けつけて奉仕する。新幹線のぞみを浜松に止めて患者搬送。働き者JRとかっちゃんなう」(原文ママ)。

 お姿は見かけませんでしたが、同じ列車に乗っていたことに驚き、急病人を助けた行動はかっこいいなと思いました。見知らぬ人が同じ空間で移動をしていても、やはり緊急時は助け合いが大事だなと思ったエピソードです。

体調不良のときに
さっと席を譲ってくれた

 急に体調を崩す瞬間は、いつも予期せず訪れます。特に、駅や電車といった公共の場で体の異変を感じたとき、心細さや不安は一層募るもの。そんな絶望的な状況の中で、見知らぬ人が迷わず手を差し伸べる光景は感動を呼びます。鉄道トレンド総研には、体調不良のピンチを見知らぬ人が助けたというエピソードが複数寄せられています。

「自分が体調不良だったときに、それを見抜いたサラリーマンの方がさっと席を譲ってくださいました」(30代/女性/北海道)

「嫁の病院に付き添うために電車に乗っていた際に、若い人2人が、体調の悪い嫁と、嫁の分の荷物を持っている私に対して、席を譲ってくれた」(40代/男性/大阪府)

「貧血で倒れた人がいたときに、周りの人が自然と役割分担してスムーズに安全なところに引き渡ししている姿を見たときは、日本人も捨てたものではないなと感動した」(50代/男性/埼玉県)

 差し伸べてくれた温かい手や、思いやりのある行動は、何物にも代えがたい救いとなります。

駅のホームで高齢者が体調不良
若い男性が真っ先にしたことは

 駅のホームで体調を崩した高齢者を、真っ先に助けに行った意外な男性を見たと話すのは、千葉県在住のAさん(30代)。

「平日午後の穏やかな時間帯、都心のある駅のホームで起きた出来事でした。私は取引先に行くために、電車を待っていました。ホームはそこまで混んでおらず、ちらほらと人がいる程度でした」

「ある1人の杖をついたお年寄りの方が、ベンチに向かって歩いていました。すると突然ふらつき、まるで糸が切れたように勢いを失い、そのままガクンとベンチに座り込んでしまいました。明らかに様子がおかしいその姿に、周囲の乗客は一瞬で動作を止め、ホームに妙な静寂が広がりました」

「突然のことに、私は驚き、どう動いていいか戸惑ってしまいました。周囲の人もみんな心配していましたが、同じように動揺して、立ち尽くしていました」

 すると、迷わず行動を起こした一人の若い男性がいたといいます。