どんなに読書感想文が苦手な子でも、書くことがスラスラ出てくる魔法のツールがあります。それが「質問」です。ゲームを通じて、小学生の子どもが楽しく言語化力を身に付けられると話題の一冊『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社)の著者で文章の専門家・山口拓朗氏が親御さん向けの記事として書き下ろします。
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暇な時間こそ、言語化力アップのチャンス!
読書感想文を苦手にしている子どもは少なくありません。「何を書けばいいかわからない」と手が止まる子もいれば、あらすじだけで終わってしまって、先生に「これは感想文ではない」と言われてしまう子もいます。親に「どうしてじょうずに書けないの?」と言われ、書くこと自体が息苦しくなっている子もいます。
そんな子どもたちがスラスラ感想文を書けるようになる「魔法のツール」があります。その魔法のツールとは「質問」です。
これから紹介する10個の質問に答えるだけで、どんな本の感想文も書けるようになります。
ただ書くだけでなく、「その子らしい」オリジナリティあふれる感想文を生み出すこともできます。
以下は、読書感想文に使える質問項目です。
質問①:なぜ、この本を選んだの?
質問②:本の「あらすじ」を短く話してみて
質問③:本の感想をざっくり一言で言ってみよう!
質問④:(③の答えを受けて)なぜそう思ったの?
質問⑤:たとえば、この本で好きな場面(セリフ)は?
質問⑥:なぜ、その場面(セリフ)が好きなの?
質問⑦:たとえば、自分と主人公が似ている点(または違う点)はどこかな?
質問⑧:もし自分が主人公だったらどうしていた?
質問⑨:この本から学んだことをどう活かしていきたい?
質問⑩:この本をどんなお友だちにおすすめしたい?
これらは、筆者が「こども言語化大全」の中でも提唱する「『なぜ→たとえば』の魔法」を中心とする質問群です。
①から順番に答えていき、答えた内容をそのまま並べると、あら不思議、読書感想文が完成します。
できれば紙に書き出し、⑩まで書き出したら「その順番に並べるだけで完成するよ」と教えてあげましょう。
子どもの「自分らしさ」が光る答えが出たときは、「そのとき、主人公はどんな気持ちだったと思う?」のように、さらに深掘りする質問をしてもいいでしょう。質問によって思考が動き出し、その子なりの考えを言葉にできるようになります。
大事なのは、きれいにまとめることではなく、子ども自身の考えや気持ち、つまり「その子らしさ」が表れていることです。読んだ本に素朴な疑問をぶつけたり、登場人物への意義を申し立てたり……どんな方向にペンが進んでも問題ありません。
どんな感想も、心から出た言葉ならすべて「宝物」です。親は評価やジャッジをせず、受け止めてあげましょう。受け止められた子どもは「自分の考えを書くって楽しい!」と自信を持ち、「また書きたい」という意欲が育まれていきます。読書感想文は、子どもを作文好きへと導く絶好のチャンスです。






