子ども1人週10万円のサマースクール
英語力だけじゃない!最大の成果は?

 ニューヨーク行きの大きなきっかけとなったのは、アメリカ自然史博物館が主催するサマーキャンプの存在でした。映画『ナイト ミュージアム』の舞台にもなった博物館のプログラムは、申し込み開始直後に満席になってしまうほどの人気です。

 希望していた「恐竜コース」は取れず「地質学コース」になりましたが、結果は期待以上でした。当時、小学3年生の長女と小学1年生の長男は、セントラルパークで1日中、石を探し歩くなど知的好奇心を強烈に刺激されたようです。

 サマースクールは1週間単位のものを3校組み合わせ、計3週間通わせました。費用は1人あたり週800~1000ドル(当時の為替レートで約10.8万~13.5万円※)と決して安くはありません。

 しかし、何よりも最大の成果は、子どもたちが「マイノリティ(少数派)体験」をしたことだと思います。多様な人種が集まるニューヨークのサマースクールで、日本人は自分たちだけという環境に突如として身を置きました。

 気の強い長男は悔しい思いをした時もあったようですが、最終日には英語ネイティブの子たちに混じってプレゼンテーションをやり遂げました。その姿を見て、日本で暮らすだけでは得られないであろう大きな成長を感じました。

ニューヨーク写真(13)子どもの授業Photo by Y.O.
ニューヨーク写真(5)子ども2人Photo by Y.O.