なぜあの人はいつも余裕があるのか?
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、累計33万部を突破した人気シリーズの原点、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。
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「元気が出る薬」は存在しません
患者さんからよく「元気が出る薬をください」と相談されることがあります。しかし、残念ながらそのような魔法の薬は存在しません。
いつもハツラツと仕事に取り組んでいる人を見ると、「あの人はいつでも元気を引き出せてすごいな」とうらやましく感じるかもしれません。しかし、実はそれは少し誤解です。
元気に動いている人は、無理に自分を奮い立たせているのではなく、単に「元気があるときにやっている」だけなのです。逆に効率悪く活動している人は、無意識に「元気がないときにやっている」。エンジンを空ぶかししているようなものなのです。
元気は「お天気」のようなもの
人間の元気には、まるでお天気のような波があります。体調や周囲の状況、入ってくるニュースによって、晴れの日もあれば雨の日もある。これはリズムのようなもので、仕方のないことです。
1日の中でも、「今は調子が良さそうだ」というときもあれば、逆に「なんだか冴えないな」というときもありますよね。ですから、何かをやるなら「今なら良い仕事ができそうだ」と感じる元気なタイミングを逃さないことが大切なのです。
「元気がないとき」に無理をしない勇気
反対に、どうしてもやる気が出ないときに無理やり作業をしても、良いアイデアは浮かびません。結局、後から元気なときに振り返って「全然ダメだ」とやり直すことになり、時間も労力も無駄になってしまいます。これが仕事ができない人が無意識にやっているNG習慣なんですね。
締め切りが迫っているなどの緊急時を除けば、元気がないときは最小限のことだけにとどめましょう。「元気なときに一気に進めて貯金を作っておく」のが、最も効率的で賢い方法です。
私自身も、本の原稿執筆や動画制作は、一番エネルギーに満ちている「朝いちばん」にやるようにしています。
絶好調の時こそ「8割」で止める
元気なときはついつい「もっとできる!」と頑張りすぎてしまうものです。しかし、そこで限界まで使い切ってしまうと、その反動で次に元気が出ない期間が長く続いてしまいます。
調子が良いときほど、あえて8割程度のところで切り上げるのがコツです。残りの1~2割の余力は、次の「元気な波」がすぐにやってくるように、コンディションを整えるための時間(休息)に充ててください。
効率が良い人は「タイミング」をつかんでいる
物事を効率よく器用にこなせる人は、決して特別な能力があるわけではありません。無意識のうちに自分の元気があるときを見極めて、その波に乗って動いているだけなのです。
「だるいな、めんどくさいな、やる気がしないな」と感じる自分を責める必要はありません。それは今は休むべきときだというサインです。自分のリズムを大切にしながら、“元気の貯金”を上手に使っていきましょう。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。






